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What do you imagine if you let go of the things which you seldom use? Do you think your life will become a tasteless and boring one?
The Earthackers’ new project is to visit the people who live a zero waste / minimalism lifestyle and document how they live. Surprisingly, from all the encounters I have filmed so far, almost all zero waste challengers and minimalists answer that their alternative lifestyle is even more pleasant. They want to rather keep tackling their goal: to minimise what belongs to them and live a simple life. It might be not easy to understand what exactly they do and how they feel. Therefore, I would love to share their lifestyles through my documentary films with you.
Another purpose of this project is to determine the way society is moving towards the future. These days we can already see a lot of cutting-edged business models which target the recent zero waste and minimalism movement, including bulk stores, rescued-food store and many other circular economy related activities across the world.
Minimise What I Have, Maximise the Happiness of My Life
Mimi has been leading a minimal lifestyle since 2015, sharing tips and her way of thinking through her youtube channel, “Minimal Mimi”. The fact that various German television companies have created programs about her lifestyle shows how much attention her alternative lifestyle gathers in Germany today.
Minimal Mimi: “Minimalism” is often considered as limiting something in our life all the time. However, I believe that it’s misunderstood. What I learned from my daily attempt is that minimalisms in fact leads us to maximizing the happiness we receive in our life.
After I started sorting my belongings, I immediately noticed that I give more value and respect to the things I had left, which are my utmost favourite and essential. It’s also nice that I had an opportunity to present the things which I seldom used to friends, who may use them more frequently and give more value than I did.”
Minimal Lifestyle & Hobby
Mimi: “I have many hobbies, like ballet, dance and youtube, and I need special equipment for these hobbies. Nonetheless, it doesn’t break my own minimalist rule having these necessities for my hobbies.
Different individuals have different things which are important to them. If something is needed for them, it is totally fine to have what they need and it’s still their “minimal” lifestyles. Therefore, I highly believe that minimalism and hobbies can live together in a lifestyle.”
It makes me creative and motivates me to reduce wastes I have produced:
“It is a bit annoying that we sometimes can’t avoid unrecyclable wastes in our daily life. Subway ticket sealed with a plastic layer, unexpected plastic-straw offer, some spices are not sold with plastic packaging in my community. Yet, I have a lot of fun taking on these “challenges”. They always make me come up with a creative idea to avoid the waste next time. Unverpackt store (German bulk store) definitely helps me to reduce my household waste and have good access to local, organic and unpackaged fresh food.”
Mimi is a student, studying a Masters of environmental technology. She introduces her weekly budget menu plans for organic, vegan and zero waste meal on her youtube channel, which can be implemented even by students with a small budget. (35 Euro per week). From her videos you can see how much fun Mimi has in her minimalist life. It may be mind-browing for those who are interested in, but have never attempted minimalistic lifestyle. It may be worth trying for everybody to at least start distinguishing between things that are our favourites or necessities and which are not. The result may lead us to a way more comfortable lifestyle with a plethora of fun, as Mimi shows.
Minimal Mimi: “Minimal Mimi”
Filmed, Interviewed, Written & Directed by Akihiro Yasui
「シンプルな暮らし」や「ミニマリスト」という言葉を耳にすると、「何かを制限しなくてはいけない」と感じる人も多いと思います。ベルリンのミニマリストMimi(ミミ)は「シンプルな暮らし程、心身共に豊かな生活が送れる」といいます。
Mimiはミニマルな生活を送る中で感じた考え方や生活の知恵をYouTubeで共有し、世界中の視聴者とアイデアを交わしています。ドイツ国内では複数のテレビ局がMimiの特集を組んで放送するなど、今、彼女の生活スタイルが注目を集めています。
持ち物を減らすことが、幸福感に繋がる
Mimiが今のように生活に必要なものしか持たないミニマルな生活を始めたのは2015年のことです。以後YouTubeでミニマルな生活を送り始めて気がついたことやアイデアを映像で紹介し始めると、ドイツ国内でじわじわと人気を集め、今ではドイツの複数のテレビ局がMimiの特集番組を組むまでに注目を集めています。
「ミニマリスト」の生活というと、どこか無機質で味気なく、楽しみがないように思い浮かべる人も多いと思います。MimiのYouTubeビデオを観てまず伝わってくることは、Mimiがシンプルな生活を心の底から楽しんでいること、あるものでやりくりすることにいつもクリエイティヴ(創造的)であること、そして自分が持っているもの一つ一つへの真心です。
Mimi:『「ミニマリスト」というと、「無理をして何かをいつも制限している」イメージを持つ人も多いと思うの。けど、それはちょっと違うと思うわ。もっと単純に、自分が本当に気に入っていて必要なものしか持たないシンプルな生活は、私たちの人生を豊かにすると思うの。
例えば、シンプルな生活を送るようになってから、自分が持っているものを以前よりずっと心を込めて使うようになったし、手入れもするようになったの。服を選んだり、部屋を片づけたり、ものを探したりする時間もずっと減って、その分もっと自分がやりたいことに時間を使えるようになったわ。
めったに使わないものや着られなくなった衣類は全部友達にあげたけれど、それも素敵なことだと思うの。友達の方が私よりもずっと気に入って頻繁に使ってもらえると思うわ。それは私にとっても友達にとっても、そしてモノにもいいことだと思うの。ごみや新しいものを買う頻度を減らすことは社会や環境にもいいことだしね。』
「シンプルな生活」と趣味
Mimi: 『趣味はたくさんあるわ。バレエにヒップホップダンス、YouTubeも大切な趣味ね。それぞれの趣味に必要なものはそろえているけれど、それは「シンプルな生活」から外れることではないと思うわ。
私たち一人一人大切に思っていることが違うわ。趣味に必要なものがあってそれが自分の幸せに繋がるのなら、好きな趣味をしながらミニマルな生活を送ることもできると思うの。』
クリエイティヴさの秘訣は、リサイクルができないものを集めた「ごみの瓶」?
Mimi: 『誰でも完璧ではないし、私もごみを出してしまうこともあるわ。私はそのリサイクルができなくて捨てるしかないごみを集めて瓶に入れていくの。そうすると、どんなもののごみが出ているのか、どうにかして減らせないかあれこれ考えられて創造的で楽しいのよ。「なんとか工夫して減らしてやろう!」っていうモチベーションにもなってね(笑)。
まだまだ普通のスーパーで買い物をするときに使いすてパッケージをもらわないようにするのは難しいわ。それでも、生活の中から少しずつごみを減らすように工夫することはできると思うの。例えば、私はご飯やパスタ、洗剤等の日用品はだいたい量り売りのお店で買っているわ。野菜や果物は普通のオーガニックストアで包装なしで売っているものを購入するの。
オーガニックストアや量り売りのお店の商品って通常のスーパーのものよりも高いわよね。けどいいものは一つ一つの味がしっかりしているから使う量も少なくてすむことが多いし、一週間や一ヶ月単位で計算したらほとんど変わらないのよ。私みたいな学生でもできることを知ってもらいたくてYouTubeで「量り売りオーガニックストアで35ユーロ(約4000円)で購入した一週間分のレシピ」を紹介しているわ。』
あとがき:
僕を含めて、普段何かを「購入すること」に意識は向けていても、「減らすこと」に無頓着な人は多いと思います。人が幸せを感じられる方法は、「購入すること」にもそして「減らすこと」にも、人それぞれ無数にあると思います。Mimiのシンプルな豊かな生活からは、
・ものを愛着を持って長く使用すること
・よく手入れをすること
・より頻繁に、大切に使ってもらえる人に譲ること
・クリエイティヴに生活をすること
・環境や社会のことを考えてみること
など、色々な方法で私たちの人生を豊かにしうる学びがあると思います。「欲しいものはなんでも手に入りやすい」、そんな時代だからこそ意識をしてこうした様々な幸せの方法を自分たちの生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
・資源を「廃棄」するか、「循環」させるか
どんな「ごみ」も初めから「ごみ」として生まれてきたものはなく、初めはどれも「資源」でした。「ごみ」というのは「資源」としての役目を終えたもので、「ごみ」か「資源」かを判別しているのは人間です。
Mimiの瓶に貯められたごみが、どこか窮屈な瓶の中で行き場を失っているように見えたのは私だけではないと思います。そう感じる理由の一つは「リサイクルができない」=「社会の中で循環ができない」=資源としての行き場を失い、ごみとして「捨てられる」選択しかないもの、だからだと思います。
いずれごみになりうる「資源」は、
・もらわないこと REFUSE
・(加工をしないで)再利用すること REUSE
・(加工をして)再利用すること RECYCLE
・捨てること DISPOSE
の順番で地球への負荷が大きいと言われており、瓶に貯められたごみは、上のREFUSEからRECYCLEまでの間でどこの段階でも循環の波に乗れなかったものです。
「資源」は英語で「Resource(Re + source)」。大量生産・大量消費の一方的な使いすてではなく、何度も循環させて(Re)何かの源(Source)として大切に使ってくれと、人間に訴えかけているようにも見えますね。
・「量り売りオーガニックストア」と欧州の生活スタイル
Mimiのようにシンプルな生活を送ったり「なるべく生活のごみを減らす」ゼロ・ウェイストに取り組んだりする人々はヨーロッパ全体で増えており、使いすてパッケージを使用しない量り売りのお店は欧州の生活にもはやなくてはならないものになりつつあります。それは、ドイツに「使いすて包装を使用しない量り売りオーガニックストア」の第1号店が2012年にできてからわずか5年間でドイツ全体39店舗にも広がっている数字からも見て取れます。
オーガニックや量り売りのお店というと高いイメージを持つ人も多いと思います。僕は東京でまだ新卒社員だったときから有機のものや友達の畑から自分で採ってきた無農薬野菜を購入していましたが、もの自体が高くても結局一ヶ月や一年単位で考えたらそんなに変わらないです。
それは一般的に売られているものよりも味がしっかりしていて、使う量が少なくて済むからです。野菜や果物でもいいものは少量でも味はしっかりしていますし、栄養価も詰まっているそうです。
個人的なおすすめは調味料から始めることです。有機のお醤油は一本1000円くらいするものもありますが、半年間それで毎日美味しい醤油が味わえると思えばそんなに高く感じられないと思います。量も少なくて済みますし、人にも環境にもいい素材を使っていることが多いです。
最後は個人的な話題になってしまいました(笑)。「何かを手に入れることばかりでなく、手放すことで生活を豊かにする」。本当に気に入っていて、必要なものだけに囲まれる暮らし、始めてみませんか?
Minimal Mimi: “Minimal Mimi”
Filmed, Interviewed, Written & Directed by Akihiro Yasui