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From 20th to 24th September 2018, organic farmers, star chefs, indigenous people, youth groups, politicians, and academics from over 150 countries gathered for a food festival in Turin, Italy “Terra Madre”. It is the world’s largest food festival and over 200,000 participants came from all over the world.

Terra Madre is started by Slow Food Organisation in 2004 to create a network of small- scale farmers, breeders and fishers with academics, cooks, consumers and youth groups to improve the food system and protect the environment at a world scale. It is held every 2 years in Turin.

Terra Madre 2018 was in particular a special event for the Slow Food Japan team. One of their main events this year was to organise a workshop series with the indigenous people of Japan, “Ainu” and Earthackers joined in their team to document the historical moment.

The Ainu are an indigenous people of Japan. The number of population today is estimated at 25,000 (officially) – 200,000 (unofficially) and most of them live in Hokkaido.

Due to the severe measures that the Japanese government imposed on the Ainu, spanning language, culture and use of land, these were forced to abandon much of their culture and adapt to Japanese culture.

Nonetheless, the Ainu today still preserve their own traditional way of living including ceremony, dance, music, clothing and food culture. Concerning about climate change and future food crisis, a lot of people worldwide recently pay attention to the unique food culture of indigenous people including Ainu, who preserve the nature which provides us food.

It was the very first time in Ainu history for its people to organise a cultural workshop at such a large-scale international event.

(Ainu Workshop with Full of Audience)

Ryoko Tahara, the representative of the Ainu group “Ainu Women’s Association – Menoko Mosmos” which participated in Terra Madre, says,

“To be honest, when hearing about the Terra Madre, I was not sure if we could present our Ainu culture appropriately. However, with great support of the people involved, I believe that we did a good job at showing our culture to people from all over the world.”

In order to support Ainu team, Japanese star chef Shinobu Namae joined in the team. Shinobu Namae’s French restaurant in Tokyo “L’Effervescence” was nominated in the “Asia’s Best 50 Restaurant” and he received a “Sustainable Restaurant Award” recently.

Shinobu Namae explains,

“The indigenous people’s food cultures have been gathering more and more attention worldwide these days. In order to protect the food culture of the Ainu people, we need to preserve the surrounding environment and nature, which sustain their food culture. I would like to do my best to contribute to getting more attention to an indigenous group in Japan.”

All 80 Ainu lunch boxes which the Ainu team and Shinobu Namae prepared were sold out and a lot of positive, surprising comments from visitors were given to the Japan team.

Slow Food Organisation has been currently selecting the country where they organise “Indigenous Terra Madre” in 2021 and, also due to the outstanding performance of Japan and Ainu team at Terra Madre this year, Japan is high in the list of potential choices for now. 

 

Ainu Women’s Association “Menoko Mosmos”: www.facebook.com/menokomosmos

L’Effervescence: www.leffervescence.jp/en

Filmed, Interviewed, Written & Directed by Akihiro Yasui

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北欧では先住民族とコラボレーションをするレストランや食のワークショップが開催され、今世界各国で先住民族の食が見直される動きが活発になっています。
一つの大きな理由には気候変動や人口増加によって近い将来「世界食糧危機」が起こるという予測がますます現実味を帯びていることがあります。
世界中の人々に充分な食料が行き渡らなくなる世界食糧危機に有効な一つの手段は「食の多様化」であり、昆虫食や野草、ミドリムシ等「これまで多くの人々が口にしてこなかった食べ物」が注目されています。
「現在普及している野菜や果物が充分に行き渡らなくなるなら、今はまだ多くの人が食べていないものに目を向けてみよう」という考え方です。
そういった観点から、世界中のほとんどの人がまだ食べたことのない先住民の食事にも世界食糧危機を乗り切る「未来の食」の知恵やヒントが隠されていることに人々が注目し始めています。
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2018年9月20日から25日までの5日間イタリアのトリノで開催された世界最大のフードフェスティバル「テッラ・マードレ(Terra Madre)」でも、世界各国から集まった先住民族の知恵は大きなテーマの一つでした。
テッラ・マードレはイタリアに本部を置くスローフード協会が2年に一度開催するイベントで、世界各国の有機農家や地産地消レストランのシェフ、先住民族が世界150ヶ国以上から20万人以上も集まる文字通り世界最大の食の祭典です。普段それぞれの国では少数派に当たる社会や環境に貢献するグループがテッラ・マードレを通じて、国際的なムーヴメントを起こす狙いがあります。
日本からは8名の先住民族(アイヌ民族)とスローフード関係者の計71名の代表メンバーが参加しました。アイヌ民族がこれほど大規模な国際フードフェスティバルで出展するのは初めてとなる試みです。

アイヌ民族チームが北海道の食材とアイヌの文化を活かしつつヨーロッパの方々の嗜好に合った料理を提供できるように、今回は表参道でミシュラン2つ星を与えられた人気レストラン「レフェルヴェソンス/L’Effervescence」の生江史伸シェフがイタリアに同行し監修を務めました。

生江史伸シェフは環境や社会の持続可能性に配慮したレストランの活動が大きく評価され、今年アジアの第1回目のSustainable Restaurant 賞に選出されました。

(立ち見が出るほど連日盛況となったアイヌ民族ワークショップ)

日本代表チームのメインイベントの一つである「アイヌ民族チーム × レフェルヴェソンス生江史伸シェフ」の創作料理の提供はテッラマードレ後半の3日目に行われました。

調理準備をしていたときからアイヌチームへの関心はすでに高く、周囲のザンビアやポルトガル、イタリア代表チームから北海道から持ち寄った食材や調理方法のことを尋ねられ、国際的なアイヌ食への関心の高さがうかがえました。

ポルトガルチームからは『これが日本に渡って「天ぷら」になった原形のポルトガル料理なのよ。』と言って「ポルトニスカ」という料理を差し入れしていただく等、アイヌ民族チームと他国の間では様々な形で文化交流が行われていました。(その時の映像です。https://twitter.com/akihiroyasui_/status/1043502343332024321

18時に日本代表チームが料理を提供する時間にはチケットを求めるお客さんが集まり、一品一品料理の説明がアナウンスされると大きな歓声が上がっていました。

当日のメニューです。

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アイヌ弁当🍱

黍ごはんおにぎり
ハスカップおにぎり
豚肉炒め物 シケレペのソース
キトピロの出汁巻卵
コンプシト
(白玉で)セタエントのゼリーとお茶

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アイヌ民族チームの皆がアイデアを出して厳選した北海道の味覚が詰まった料理と、生江シェフの経験が合わさったアイヌ弁当は、見事に80食全食完売となり、お客さんからも大好評を得ていました。

4日目の夜にはテッラ・マードレのクライマックスイベントであるパレードが行われ、150ヶ国以上からの様々な先住民族や農家、シェフ、スローフードメンバーが参加をし、ものすごい熱気と盛り上がりを見せました。

アイヌ民族チームが手を繋いで輪になって踊りだすと、色々な国の参加者も輪に加わって、最終的には50人程にもなる大きな輪を作って一緒に踊るシーンも見られました。(当日撮影した映像です。https://twitter.com/akihiroyasui_/status/1044213626893201409

 

今回のテッラ・マードレでアイヌ民族チームは歴史上初めてこれほど大規模な国際的舞台で食・歌・舞踊・楽器・歴史と多様な形でアイヌ文化を披露しました。

「言葉の壁は、文化で越えられる。」

言葉があまり通じなくとも身振り手振りも交えながら真摯に文化を伝えようとするアイヌの方々の姿と、アイヌの話を興味津々に聞き、食や踊りを通じて一緒に楽しむヨーロッパの来場者の間からはそんな学びがありました。

Earthackersでは普段ヨーロッパのスタートアップの活動をインタビューをし映像と記事で情報発信をしていますが、活動の根幹にあるのは自然環境と社会の持続可能性「サスティナビリティ(Sustainability)」です。

自分たちの次の世代の「未来の食」を考えるために、今先住民族の食から学ぶ。それは自然環境と社会の持続可能性「サスティナビリティ(Sustainability)」に根付いています。

この映像プロジェクトをきっかけに、日本でもアイヌを含めた先住民族の「未来の食」に関心を持ってもらう。そんな日本の食のムーヴメントになるような映像プロジェクトに仕上げたいと思っています。今回冒頭で紹介を致しましたのはその予告編です。2019年初旬にアイヌの地・北海道で撮影を行い本編を公開する予定です。

アイヌ女性会議「メノコモシモシ」www.facebook.com/menokomosmos

レフェルヴェソンス: www.leffervescence.jp/en

スローフード日本:www.slowfood-nippon.jp

Filmed, Interviewed, Written & Directed by Akihiro Yasui